【 イベント 集客 】 集客には、行動の「トリガー」を設けよう!
2019/5/21更新
こんにちは、うりばラボの研究員Aです。
うりばラボではイベントや売場の集客アイデアにお悩みの方々のためにいつも様々なツールをご提供していますが、今日はその集客効果をあげるヒントとなるであろう情報をご紹介したいと思います。
■イベント集客は、「見つけてもらう」だけでは足りない
あなたがお仕事で「イベントをしよう!」と、決まったら、「どう目立つか」「知ってもらうか」を最初に考えるのではないでしょうか。
しかし、「目立つ」だけではなかなか集客効果をあげることが難しい時代になってきました。
その原因のひとつが、皆さんの暮らしのデジタル化です。
■「行動」のハードルが変わった
人の行動はデジタルで完結することが非常に多くなりました。
休日もわざわざ出かけなくても楽しいことがたくさんありますね。
SNSをチェックして、興味があったらリンクを飛んで調べてみたり、おすすめの記事や動画を楽しんだり、ゲームをしたり。
街の中を歩いているときも「スマホ歩き」が問題になるほど、みなさんスマートフォンに夢中です。
様々な「お楽しみ」が指先一つで済むようになった中でわざわざイベントに立ち寄る、出かけるといった「行動」は、普通に暮らす生活者の方々にとって消費エネルギーが大きいものに思えてしまうのです。
見つけてもらうだけではすぐに行動へ結びつかない時代となった今、人を動かし集客するためには、目立つだけでなく見つけたお客様のその後の行動自体をデザインする発想が必要となってきています。
では、どうすればいいのか。その方法をお話ししましょう。
■「行動」を生むには「トリガー」が必要!
集客に成功しているイベントとそうでないイベントの違いは人がわざわざアクションしたくなる、集客の「トリガー」を設けているか、どうか。
上手な集客イベントには必ず工夫が隠れています。
お客様を集める、その気にさせる、そんな「トリガー」アイデアの中から本日はイベント集客参考にしやすそうなものをピックアップしてご紹介していきます。
~その1 お膳立てがある~
通りがかったときにイベントをやっていても、「あれして」「これして」と何か手間がかかりそうな予感がしたら避けて通ってしまいますよね。
わざわざ時間や行動が伴わないと楽しめないものは、時間の浪費、
コストであると感じる人も多いのです。そこで「お膳立て」が必要。
たとえばゲーム参加するために「ボタンを押すだけ」ならどうでしょう。
ワンタッチで済みそうなお膳立てがされていて、
「さあ、あとはボタンを押すだけ!」
ここまで整っていると、
「じゃあやりましょう」と、近づきやすくなります。
ボタンを押したらルーレットが回って、プレゼントが決まって、そのあと接客・・・と、実態としては滞在時間が長引いたとしても、楽しみ始めてしまえば結果オーライ。
はじめの「行動」を起こしてもらえるか否か、近づいていただく第一歩が最大のハードルとも言えますので、こうして参加をしやすくなる、「お膳立て」が集客促進の1つの鍵となります。
///豆知識 一歩目のハードルを下げよう///
今ご紹介した「お膳立て」は、「フック&インサイドドア」と呼ばれる交渉テクニックとも関係します。
まずは相手が肯定しやすい質問をし、小さな要求に「はい」と言っていただいてから、続きで大きな要求を通す考え方です。
何事も、はじめは「そんなことならやってあげよう」と、参加ハードルを低く感じさせてあげることから始まります。
~その2 対決がある~
対決の構図があると、不思議と「どちらか」につきたくなりませんか??
例えば、「紅茶VSコーヒー、あなたはどっち!」
あなたが仮に、紅茶にもコーヒーにもこだわりがなくても、こうした「対決」を示されると、
「えーっと、しいて言えば紅茶かな・・・」
なんて、自分事として考えてしまうものです。
イベントでも同じです。
一見興味のない事柄でも、対決構造にして示してみることで「ちょっと考えてみよう」と、相手の懐に入り込みやすい形になりますね。
この「対決がある」というトリガーは、
「関心がないものに関心を持っていただく」
というアイデアとしてご紹介しましたが、
「人気がある商品を、より「応援したい」愛情を注ぐきっかけとなる」「何か人気商品と抱き合わせる形で、もう1商品にもスポットを当てる」
こんな効果を見込んだ集客への活かし方も考えられますね。
単一の商品を取り上げて「いい所」を単純にあげてゆくよりも、比較対象が生まれることでより深く知りたくなるメリットもあります。
関心を持っていただきやすい集客切り口として活かしてみてください。
~その3 投票がある、意見を言える~
アイドルグループの人気メンバーを決める総選挙の中間発表を思い出してみてください。
あなたが応援していないグループの話題でも、目にするとついつい
「へえー、この人が人気なんだ。」
「この人知ってる、応援したいなあ!」
「この人には負けてほしくないぞ!」
なんて、はじめはそんなつもりがなくても興味が沸くことがあります。
そんな心理に着目した集客アイデアです。
一見、「対決」のトリガーと似ていると思われるかもしれませんが、
このアイデアは、
「ひとは“自分語り“できる場所を求めている」
という気持ちにもアプローチしている点が特徴です。
///豆知識 ひとはみんな、「話を聞いてほしい」///
会社や学校、ご家庭の中で、自分の意見を積極的に聞いてもらえる場所って案外少ないのではないでしょうか。
「あなたはどう思う?」とマイクを向けられることが嬉しく、また「みんなはどう思うのかな?」と自分以外の意見にも興味を持ちます。
「投票」というトリガーは、それを気軽に引き出すことができるのです。
取り入れ方はカンタンです。
たとえば試食イベントの企画があるとして、「美味しかったらシールを貼ってね!」と書いてあるボードがあったらどうでしょう。
「へえ。こんなにみんな美味しいって言っているんだ。私はどうかしら」
このように、興味を持っていただける場になりました。
ふと参加に興味が沸く、つい立ち止まる。
ちょっとした入り口づくりとして、「投票」のアイデアも集客に取り入れてみてください。
~その4 挑戦できる~
人間不思議なもので、「できるかな?」「あなたもチャレンジ!」と言われると、挑戦してみたくなるものです。
例えば
「ゲームで遊んでね!」とゲームコーナーがあるとどうでしょうか。
楽しそうなのですが、
まぁ別に今はいいか。と通り過ぎてしまう方もいますよね。
これが、
「記録にチャレンジ!〇〇できるかな!?」
と表現されるだけで、ちょっと関心を持つ確率が上がるのです。
///豆知識 スポーツ企画は狙い目です///
東京2020が近いですので、スポーツの世界記録などをモチーフにした企画は盛り上がりが予想されますね。
世界のスピードにチャレンジ! 重さにチャレンジ! 高さにチャレンジ! etc…
なんだ、そんなことか。と思われたかもしれませんが、こういったちょっとした表現の整え方で、関心を持つお客様を増やすのが集客においては大事です。
~その5 シェアしたくなる~
これは特に近年無視出来なくなってきた要素です。
何か面白いことがあったり、美味しいものを食べたり、キレイな景色を見たり。
そんな自身の体験を「シェア」したくなるものがあるかどうかがイベント集客においても大事です。
手軽にイベント集客アイデアとして取り入れられそうなのは、撮影スポットを設けることでしょうか。
着ぐるみとの撮影や、顔ハメパネルなど。
抽選ツールをもうける場合は、その見栄えがちょっと変わったものを選定する、というのも大事かもしれませんね。
また、ノベルティの選定にも影響してくるでしょう。
例えば洗剤を配っているとして、普通のパッケージではなく、キャラクター型になったBOXに入っているなど
「見たことない!」 「可愛い!」 「ねえ見て!」
と、言いたくなる要素を意識したデザインのものを選定すれば、シェアしたくなって、ノベルティをもらうために参加したくなる。
つまり、集客につながります。
///豆知識 「シェア」思考は年代によって違う///
ちなみにSNS「映え」のためにものを買ったりどこかへ行ったりする傾向は20代よりも30代以上の方々が多いそうですよ。
Blogやツイッターなど不特定多数の相手への発信型メディアに慣れ親しんだ世代だから、という理由があるのではないかと思います。
近年は不特定多数に向けてだけでなく、クローズドなつながりも活発です。
20代の場合はSNSで広く発信したい、というよりも、
「お友達にLINEでシェアしたい、話題にしたい」
「連れて来たい、今度一緒に参加したい」
といった、リアルの友人間で盛り上がれる要素にポイントを置いたほうが集客トリガーになりやすいかもしれません。
~その6 名前がついている~
行為に名前をつけることも、人の行動を促すトリガーの1つです。
たとえば数年前に「つけパン」「ひたパン」なんて言葉があったのをご存知でしょうか。
粉末カップスープの広告・販促企画で行われたネーミングで
「いつものパンを、スープにつけて食べると、食感が変わっておいしいよ」
という食べ方の提案でした。
朝食の献立を考えているときに、この広告を見つけたり、思い出したりすると、
「あぁそうだ、『つけパン』してみようかな。」
と、ついでに粉末スープを買って、ついつい試してしまう。
そういう仕組みです。
(ちなみにこの企画は、「あなたはつけパン派?ひたパン派?」という形で対決構造のトリガーも含んだ、非常によくできたプロモーションでした。)
ネーミングされているとはっきりとした存在感が出ますよね。
なにかぼんやりした概念に名前を与えると、はっきりした形になり、参加・共有しやすくなるのです。
イベント集客においても同じです。
たとえば今お話ししたスープの試食イベントをするとしましょう。
「スープとパン 試食イベント中です」
と呼びかけると・・・?
うーん、無しというわけではないのですが、なにが素敵な体験なのか伝わりにくいですよね。
「あなたも“つけパン”やってみよう!」
だと、どうですか?
詳しい説明を聞かなくてもシンプルに興味が沸きやすいですね。
ネーミングには行為の中身が想像しやすいという利点もあります。
スピード感ある共感が可能となります。
さらに、ネーミングをされていると認知がされやすいことも利点です。
イベント告知時などにキャッチーに展開できるようになります。
■集客につながる「行動」トリガーがあるかを見直そう
いかがでしたでしょうか。
本日はお客様の行動を導く「トリガー」となるアイデアを紹介してきました。
今あなたが考えられている集客イベントのブラッシュアップにご活用ください!
また、うりばラボでは、本日触れてきた様々な「トリガー」を設定できるツールを数多くご提供しています。
イベント集客でお悩みの際は、ぜひ一度ご相談くださいね。